「キャリアに明確な悩みがあったわけではない。でも、新しい視点や選択肢が欲しかった」
そう語るのは、フリーランス歴3年、クライアントの採用支援を中心に活動する大野彩加さん。
「人の話が聞きたかった」——それが彼女の参加の動機です。
キャリパトと聞くと、「悩みを解決するためのもの」というイメージを持たれることもありますが、実際には「よりよい選択肢を見つけるため」「未来の自分に投資するため」に活用する方も多くいます。大野さんもまさにその一人でした。
今回は、「迷いがない中で選んだ参加」が、どのような気づきと変化をもたらしたのか。彼女のキャリアの中で得た、新たな視点と学びをご紹介します。
フリーランスとしてのキャリア、そして“他人の価値観”への興味
私のキャリアは物流業界からスタートし、求人広告代理店を経て、フリーランスに転身。
最初は「扶養内で少しだけ働けたら」と考えていたのに、仕事を進めていくうちに、徐々に仕事の幅が広がっていきました。気づけば、フルタイムに近い働き方に。正社員時代に仕事理不尽な環境下で働くことに疲れを感じていたところもあったので、ここまで働くことにのめり込むなんてと自分でも驚いています。
いまでは仕事中心の日々を過ごしています。ただ、ふと思ったんです。「このまま、自分の中だけの視点で働き続けていていいのかな?」と。
迷いはない——けれども、人の価値観に触れてみたかった
キャリパトのプログラムに申し込んだのは、何かに迷っていたからでも、今の働き方に不満があったからでもありません。以前、少し先が見えなくなっていた時期に、森数さんのキャリアセッションを受けたことがきっかけです。たった30分でこれまで相談した誰よりも自分の状況がクリアになっていく感覚があり、「この人の視点は本当にすごい」と強く印象に残りました。その後、SNSで「キャリパトのグループプログラムを開催します」という案内を目にしました。
📢 キャリパト グループプログラム開講!
特別価格(通常20万円→5万円)でモニター募集します。・やりたいことがわからない
・自分の強みがみつからない
・今の環境を変えたいけど一歩が踏み出せない
そんなあなたの「これまで」を未来への光に変えるプログラムです。🗓️ 応募期限:1月26日
🔗… pic.twitter.com/HJuOsmRqlJ— みほ☺︎森数美保|著書『「何者でもない自分」から抜け出すキャリア戦略 』|組織とキャリアを科学する人 (@MihoMorikazu) January 20, 2025
「グループでキャリアについて話すなんて、自分にはない視点が得られそう」
「他の人は、どうやって自分の働き方や将来を考えているんだろう?」
フルリモートのフリーランスという働き方は、自分の内側にこもりがちです。 誰かとキャリアというテーマでじっくり話す機会は、意識してつくらない限り訪れません。今後自分が選択をする上で、知らないと選べないこともあると思い、選択肢を広げるために申し込みました。実際、キャリパトのグループプログラムは、他のフリーランスの方・正社員の方、様々な視点や価値観に触れる貴重な機会でした。
“想い”を持って働く人たちとの出会い
私のグループはHR系のメンバーが多く、雇用形態や働き方はさまざま。「キャリアにモヤモヤして思いつめた人」というよりも、私と同じように他の人の価値に触れ、自分自身をアップデートしたいという前向きな姿勢の方が多かった印象です。そして驚いたのは、自分より年上の方が多かったことです。 30代・40代の方はキャリアがすでに固まっているイメージを持っていましたが、実際には年齢に関係なく、それぞれがキャリアへの思いや悩みを抱えていることを知りました。
“答えを持っている人の集まり”ではなく、
「がんばりたいけれど、自分のことはまだよくわからない」——そんな等身大の姿で参加している人たちばかり。
初対面でも自然と理解し合い、よりよい視点を持ち寄れたのは、集まったメンバーが自分自身のキャリアにも、他者のキャリアにも誠実だったからだと思います。
こんな気持ちになるのは私だけじゃない——グループだから得られた安心感
グループプログラムだからこそのエピソードなのですが、私はメンバーのワークの進捗をよく見にいっていました。 「みんなどこまで価値観を掘り下げて書いてるんだろ?」「こういう書き方があるんだ、なるほど」と、参考にしていました。それが私にとって支えになりました。
というのも、価値観ワークで「イライラしたこと」を書き出す項目がありました。日頃は「こんなことでイラつく自分は心が狭いのかな?」と思っていました。でも、他の人も同じようにネガティブな感情を抱えていたことに触れ、「みんな言わないだけで抱えてるんだ」と知ることができ、「自分だけじゃなかったんだ」とホッとしたのを覚えています。
キャリアについて考えることは好きだけれど、一人だとなかなか深く考えることは難しいと感じています。グループで、かつ期限がある中で集中して考えるこの時間は、とても尊いものだと感じました。
「誰と」「どう働くか」を選ぶヒントになった時間と成果物
印象に残っているプログラムは、パーソナルビジョンを描く「価値観ワーク(※)」と、自分の価値観とスキルを反映させる「自分企画書(※)」です。
価値観ワーク
※価値観言語化ワーク:「自分のこと」「自分の現在地」を知り、自分の価値観を「ありたい姿(パーソナルビジョン)」として言語化していくプログラムです。
自分の価値観の棚卸は以前からしていましたが、他の人の考え方や価値観に触れる機会はありませんでした。価値観を知るための設問への各々の答えに「わかる!」と共感を得るものもあれば、「そんな考え方もあるんだ」と方向性の違いが見える一幕も。共通点と違いを知れ、とても興味深かったです。
そして、このプログラムを通じて、まだ見えていなかった自分や、他の参加者の考えに向き合えたことで「自分らしく働くための選択の軸」への解像度がグッと高まりました。フリーランスにも社員にも共通する、実用的な学びを得られる時間だったと思います。
自分企画書
自分企画書:「自分が何者か」を示すドキュメントで、転職時には職務経歴書にも活用できます。作って終わりではなく、定期的にアップデートすることで「自分が何者か」を語れる状態を保つためのものです。
自分企画書の作成を通じて、“伝え方”の重要性をあらためて実感しました。
職務をただ並べるだけでは読み手に伝わらず、構成や順序など、見せ方次第で印象が大きく変わることに気づかされました。「どう見せれば伝わるか」を考え抜いた戦略的な設計が必要で、キャリア戦略家の支援はまさに“言葉を設計するプロ”だと感じました。
以前の私は、職務経歴書は「前回のものに新しい職歴を加えればいい」と思っていました。でも本当は、職種や応募先ごとに、伝えたいことや構成を練り直すことが大切なんですよね。
この視点は、いま自分が担っている採用支援の仕事にも活かせています。
候補者の経歴書を読むときも、ただ内容を確認するのではなく、「この人は何を伝えたいのか」「なぜこの構成・言葉を選んだのか」と考えながら読むことで、相手をより深く知る楽しさを再認識するようになりました。
プログラム後の新たな習慣——未来の自分へのメッセージ
プログラムを通じて「手帳にメモを残す」という習慣も生まれました。これはキャリア戦略家の手塚さんとの個別面談で提案されたことです。
「お客様に褒められたこと」「自分の提案でうまくいったこと」
そういうことを日々書き留めて、落ち込んだりモヤモヤしたときに読み返すと、過去の出来事に支えてもらえてる気持ちになります。
また、プログラムで利用したワークやメンバーからもらった言葉や記録、すべてが未来の自分への贈り物となりました。まるでタイムカプセルのようです。5年後、10年後に過去を懐かしみ、当時に立ち戻って考えることが今から楽しみで仕方ありません。
迷っていても、迷っていなくても、人生に向き合う時間は価値になる
このプログラムに参加する前の私に声をかけるとしたら、こう言いたいです。
「たまには、自分にご褒美をあげてもいい。キャリパトは、私にとってそんな時間になるよ」
普段あまりモノにお金を使わない私ですが、自分の時間や思考の深掘りに投資するのは、とても贅沢で、心が満たされることなんだと体感しました。悩んでいる人だけでなく、前向きに生きている人にも、きっと意味のある時間になります。
キャリアや働き方に答えはないけれど、少なくとも「自分だけの視点」に閉じこもっていては見えないものがたくさんある。他人の価値観を聞き、自分と対話する。そんな機会を、もっと多くの人が持てたらいいなと思います。
担当キャリア戦略家から大野さんへの謝辞:
大野さんは、ご自身のキャリアに終始一貫してストイックな姿勢でプログラムに参加してくださいました。きっと今のままでもご自身が好きなこと、得意なことにチャレンジできている。そのキャリアをもっと良くしたいというお気持ちに応えたいと、私もご一緒させていただきました。キャリアだけではなく、アウトプットの品質にストイックな大野さんのスタンスが、同じクラスの受講生のみなさんにとってもポジティブな刺激になっていたように思います。過去の成功体験やクライアントの反応を蓄積しておくという新しい習慣は、今後の提案や営業活動に活かすことができるはずです。プログラムでのワークも含めて、それらは大野さんを素敵な環境へと連れて行く「ツール」としても活用していってもらえると嬉しいです!今回のプログラムで一緒に言葉にできた、今までの経験を活かした新しい領域でのチャレンジも、大野さんなら素敵なものになりますね!これからもずっと応援しています。
まとめ
キャリアや働き方に正解はありません。けれど、自分だけの視点に閉じこもっていると、選択肢も、思考も狭くなってしまう。
「キャリアに明確な迷いがなくても、フリーランスという立場だからこそ他人の価値観に触れることには、意味がある」――大野さんの言葉には、そんな確かな手応えが込められていました。
また、自分をよりよく知ることは、転職のためだけではなく、“今の環境でより納得して働くため”にも有効なのだと気づかされます。人生に変化を起こすのは、何も大きな転機だけではありません。静かな問いかけと対話の積み重ねが、自分らしい未来をかたちづくることもあります。
新たな可能性に出会う。そんな、キャリパトのグループプログラムに参加してみませんか?サービスについてもっと知りたい方や、まずは話をしてみたいという方は、無料相談からお気軽にご連絡ください。