「自分にやりたいことがない…そんなとき、どうキャリアを描けばいいのか」
「社員と面談しても、“Will”を聞くだけで終わってしまう」
「配置や育成の判断に自信が持てない」

個人として企業内でのキャリアパスを描くとき、もしくはマネージャーや人事担当としてメンバーの育成やマネジメントを考えるとき、こうした悩みがよく聞かれます。

そんな課題に応えるために生まれた新プログラムが、「キャリア戦略家養成講座」です。

この講座は、人事やリーダー・マネージャー、経営層など、キャリア支援に関わる方々に向けて「傾聴の先」にあるキャリア支援スキルを実践的に学べる内容となっています。

初開講にあたり第1期生をモニター募集し、グループプランとして2025年8月〜9月に2つのクラスで開講しました。この記事では、どんな方がキャリア戦略を学びに集まったのか、プログラム第1回&第2回の様子、受講者の声や気づきをレポート形式で紹介します。

人事から営業まで、さまざまな受講者とその参加動機

今回の第1期には、バックグラウンドも動機も多様なメンバーが集まりました。

【受講者の主な職種】

  • 人事・採用の経験者
  • キャリアコンサルタント資格者・キャリア支援志望者
  • マネジメント職
  • 営業、企画、マーケティング職
  • 経理など、人事以外の管理業務担当者

■受講を決めた理由

  • 「人事時代から、一人ひとりがいきいきと働くためのサポートをしたいと考えてきました。キャリアコンサルタント資格も活かして、仲間を支援しながら自分の働きがいも高めたいと、参加を決めました」
  • 「生き方が多様化する今、キャリア軸や価値観に悩む人は多いと感じています。『自分らしい選択をサポートしたい』と模索してきた中で、この講座を通じて学びを深めたいと思いました」
  • 「森数さんの書籍を読んで、自分の強みやキャリア観がクリアになった体験をしました。今度は一緒に働く仲間や子ども、友人にも光を見つけるサポートができるようになりたいです」
  • 「事業会社の人事になったことで、もっとメンバーの可能性を考えたいと思い参加しました」
  • 「自分自身がキャリアに悩むことも多く、この講座をきっかけに自己理解を深めたいです」

それぞれ立場は異なりますが、「人がいきいき働けるよう支援したい」「キャリア戦略を自分自身にも他者支援にも活かしたい」という思いは共通していました。

キャリア戦略家養成講座の流れ

今回のキャリア戦略家養成講座は、少人数制の「グループプラン」として実施しました。内容は、全3回のグループセッションと個別フォローアップで構成されています。(今後は、講師とのマンツーマンで取り組む「パーソナルプラン」も展開予定です)

  • 各回の前には事前ワークや動画教材でインプット
  • セッション本番では少人数でのロールプレイやフィードバックを中心に実践
  • 修了後には個別セッションで疑問や課題をじっくりサポート

知識を学ぶだけでなく、ロールプレイの時間も多く設け、「実際に使える支援スキル」へと落とし込むことを大切にしています。

カリキュラムの詳細については、こちらのページをご覧ください。(モニター募集は終了いたしました)

受講者専用のSlackチャンネルで交流!

キャリア戦略家養成講座のグループプランでは、プログラム受講中、受講者専用のSlackコミュニティに参加できます。

相談や雑談をはじめ「一緒にワークをやりませんか?」「ロープレの練習相手になってもらえませんか?」といった声かけを通じて、お互いに学びを深めるやり取りが可能です。講座が始まる前から、自己紹介のメッセージが続々と投稿され、それぞれのことを知り合うきっかけとなっていました。

また、代表の森数美保からは、こんな言葉が投げかけられました。

「キャリア戦略と聞くと難しいもののように感じますが、“事実(やってきたこと)”から光を見つけ、未来へと向かう道筋を一緒に組み立てていくこと。この講座では、再現性ある支援の型や問いの立て方、構造的にキャリアを捉える視点を実践的に学んでいきます。終わる頃には、光を見つけることが今より得意になっているはず!」

和やかな雰囲気の中で交流を深めながら、第1期生の学びがスタートしました。

グループセッション第1回・第2回の様子

第1回:キャリア戦略理論、キャリアのコアを引き出す技術を知る

初回は、キャリア戦略の基本的な考え方を知り、さまざまな理論に触れるところからはじまります。

ただし、理論だけではキャリア支援はうまくいきません。そこで大切なのが、相手が持つ過去の経験を整理し、未来を描くための「キャリア戦略のコア」を見つけること。

第1回のグループセッションでは、ペルソナを想定して「何ができる人で」「どんな能力があるか」「どんなキャリア選択肢が考えられるか」の把握を目指したロールプレイに取り組みました。

■セッション終了後、受講者の声
「ロープレの実践があり、事前の動画教材や書籍で学んだことの理解が深まりました。やっぱり実践すると気づき・学びが違う!」

「90分という限られた中で、凝縮している内容でした。講師のコメントやチャットによるフィードバックもとても良かったです」

「『過去から未来を想像(創造)する』と学び、自分自身も転職活動中の身なので、新しい道を探していくこともできるのか!とハッとさせられた」

「キャリア戦略家側の立場で相手に向き合うとき、自身の経験から無意識にバイアスを持ってしまうことがあると明確に認識した。今までの部下へのキャリア面談等もバイアスかかったまま話していたなぁと反省もしました」

「質問力の大切さを実感しました。話しやすい雰囲気づくり、好意的な気持ちを持って表現することも重要だと、皆さんのセッションを見て思いました」

第2回:“その人らしさ”を引き出し、言語化する技術を身につける

続く第2回は、前回の学びやロールプレイをふまえて、相談相手が自身のキャリアを選択する際の“基準”となる「価値観」の深掘りをテーマに、自分や相手の“ありたい姿”の言語化に取り組みました。

  • 面談の中で確認するとよいこと
  • 価値観を知るための10の質問

など、キャリア支援の現場でも活用しやすいポイントを講師から解説。学びを深めたうえで、自分の価値観についても探り、受講者同士で共有しました。

また、第1回に続いてロールプレイにも取り組み、面談でさらに相手のことを深く掘り下げ、ありたい姿をポジティブに描いていくプロセスを体感しました。

■セッションを終えて、受講者の声
「講義・模擬セッション共にとても勉強になりました。なぜ価値観を知る必要があるのか?から、具体的な方法・まとめ方まで知ることができ、自身のセッションに活かしたいことがたくさんありました」

「キャリア戦略家側でセッションしてみて、想像以上に話の進め方や言葉選びのコントロールが難しいことを実感しました」

「クライアント(相談者)役をやったことで、質問の仕方に気づきがありました。講師のポジティブかつ具体的な質問がとても学びになりました!真似したい質問がたくさんあったので、動画教材も何度も見直したいと思います」

「皆さんの問いかけ方を見て、なるほどそんな聞き方があるのかと思いました。自分が得意とする話の持っていきかた以外の進め方をなかなか知る機会がないので、参考になります」

「講師の方のセッション動画を見て、自分だったら聞いて受け止めて終わりにしてしまうポイントを、さらに踏み込む方法が参考になりました」

まとめ

第1回と第2回のプログラムを経て見えてきたのは、単なる理論にとどまらない実践的な学びの重要性でした。

ロールプレイを通じて、相手への問いかけ方や面談の進め方に気づきを得た受講者が多くいました。これは、自分のキャリアを見つめ直す際にも、他者を支援する際にも共通して活用できるものです。

この後、キャリア戦略家養成講座の第1期生はいよいよ最終プログラムと、その後の個別セッションに進みます。そして「自分と相手のありたい姿=ビジョン」を言語化し、それをもとにキャリアを選び取る「自分企画書」を作り上げるプロセスに挑戦します。

その様子は、後編の記事で詳しくご紹介します。


キャリパトは、「選択できる自分になる」ためのキャリア戦略を共につくるパートナーです。

「キャリア戦略家養成講座」のほか、キャリアのモヤモヤや迷いを言語化し、納得感のある選択と行動をサポートするパーソナルプログラムも提供しています。

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