キャリア支援に必要な実践的スキルを学ぶ「キャリア戦略家養成講座」。

前編では、受講者層やプログラム全体の流れ、第1・2回のセッションをレポートしました。

後編となる本記事では、いよいよプログラム最終回へ。クライアントの「自分企画書」を発表し合った第3回セッションの様子を中心に、修了までのプロセスや受講者の声を紹介します。

集大成として取り組む、キャリパトオリジナルの「自分企画書」とは?

キャリア戦略家養成講座の集大成として取り組むのが「自分企画書」 の作成です。

このプログラムでは、まず過去の経験を分解してその人の強みや価値観を見出し、「ありたい姿」と自分だけのキャリア戦略を設計する方法を学びます。

次に必要なのが、そのビジョンを実現するためのアクションプランを描き、「自分は何者なのか」を他者に伝えられる形に落とし込むことです。

自分企画書は、単なる職務経歴書ではなく、相談者(クライアント)の 経験・能力・価値観を整理し、キャリアの方向性を言語化する“キャリア戦略の設計図”。

転職活動に限らず、フリーランスや副業のポートフォリオ、あるいは社内でのキャリア対話の材料としても活用できるのが大きな魅力です。単に“応募書類”の枠を超えて、その人のキャリアを多面的に表現できるツールになります。

さらに、受講者自身の企画書をつくるのではなく、ロールプレイで設定したクライアント(相談者)の企画書を一緒に仕上げる実践スタイルが、この講座ならではの大きな特徴です。他者のキャリアを言語化し、未来へつなげる支援を通じて、キャリア戦略家としての力をさらに磨き上げます。

プログラム第3回(最終回)の様子

第3回:キャリアの方向性を言語化し「自分企画書」を作る技術

第2回の終了後、受講者はロールプレイで設定したクライアント(相談者)の「自分企画書」を事前課題として作成しました。最終回となる第3回では、その成果を一人ひとりが持ち寄り、発表し合います。

このとき、講師からは「正解・不正解を探す場ではない」と強調して伝えられました。大切なのは、互いの強みや視点の違いを認め合い、クライアントにとっての最善を一緒に磨いていく時間にすること。安心感のある雰囲気のなかで、安心して自分のアウトプットを共有できる空気が育まれていきました。

発表中には受講者同士が気づきを積極的にチャットで共有し、講師からも一人ひとりへのフィードバックと全体への総括が伝えられます。企画書をさらに磨き上げていくプロセスを、全員で共有できる時間となりました。

■セッション終了後、受講者の声
「自分に対してだけでなく、他の方が受けているフィードバックも学びになるのでとても良かったです」

「参加者の皆様の捉え方の違いや方向性により、いろいろな視点が浮き彫りになりました」

「類似性を意識すること。具体と抽象を行ったり来たりして、粒度や視点を変えながら自分や相手のキャリアを掘り下げることで、これまでの経験の中にある共通項・類似性を探していくテクニックは、今後も役立ちそうだと思いました」

「皆さんのフィードバックから得るものが大きかった。動画教材だけでは学びきれない、実際に「自分企画書」を作成する時に困りそうなポイントに対しての解像度が上がったことがよかったです」

「キャリア戦略家として、クライアントのことをどれだけ分解できていても、マッチする仕事と結びつけるために具体的な仕事や職種についての知識も必要だと気づきました」

温かいメッセージを送り合い、笑顔でプログラムを締めくくり

最終プログラムの終盤には、受講者一人ひとりの挨拶タイムが設けられました。

語られた内容は、プログラムや発表を通じて感じたこと、難しかった点や新たな気づき、仲間の発表やフィードバックから得られた学び、そして講師やクラスメイトへの感謝の言葉などなど。発表のときほど構えることなく、リラックスした雰囲気の中で、素直な感想や今後への抱負が語られていきました。

チャット欄にも「お疲れさまでした!」「勉強になりました」といったメッセージが飛び交い、クラス全体に温かい空気が流れます。

最後は、講師から「これまでの学びを、これからのキャリアに活かしてほしい」という言葉で締めくくられ、全員が笑顔でプログラムを修了しました。

グループでの学びをさらに深める「個別セッション」の様子

プログラム終了後、グループでの学びを踏まえ、講師と1対1で向き合う個別セッションが行われました。プログラム全体を振り返りながら、受講者それぞれの関心や課題に合わせて、多様なテーマを掘り下げていく場です。

作成した「自分企画書」のブラッシュアップ

  • これまでのワークで見えてきた「価値観・強み・得意」のつながりを整理
  • クライアントの輪郭(強み・適性・方向性)をより立体的に描き出す

個人のアクションプランの具体化

  • 「ありたい姿」を現実的なステップに落とし込む
  • 実際の面談や転職活動の場面でどう活かすかを考える

実務への応用について

  • 面談での伝え方・書き方といった“実務スキル”の具体化
  • フリーランスや副業のポートフォリオ、社内でのキャリア対話への応用

温かく落ち着いた雰囲気の中で進められたこのセッションは、自分企画書を土台に、未来のキャリアや支援の実践へと橋渡しする時間 となりました。

そして受講者には、講師よりキャリパト特製の修了証が送られました。

■すべてのプログラムを終えた受講者の声
「自分に知識が身につくか不安があったものの、座学だけでなく、書籍・動画・課題・ロープレなど、様々なインプットアウトプットを行き来できて、とても濃密な時間を過ごせました」

「転職なのか、独立なのか安易に決めるのではなく、『ありたい姿』のその先をみるということがとても勉強になりました」

「『誰にでも光があると、誰よりも信じること』というお話です。今後の自分の人への向き合い方の羅針盤になると思います」

「プログラム受講後、知人や元部下、元同僚の特に仕事面の相談に対して、今までより相手のキャリアに踏み込んで会話ができていると感じる」

「『選択できる自分である』状態を目指すことと、『やってきたことすべてに意味がある』という考え方にとても共感し、大事にしながら支援をしたいと思いました」

講師よりメッセージ

キャリア戦略家 手塚ちひろ

キャリア支援は、知識や技術ももちろん大事ですが、結局のところ「目の前の誰かの気持ちと言葉を、どれだけ丁寧に受け止められるか」に尽きるなと、私自身いつも感じています。

この講座では型や理論を学びつつも、それをただ「当てはめる」のではなく、相手の背景や揺れをどう読み取り、どんな問いを投げるかまでを一緒に探る、そんな実践的なプログラムを目指してきました!

キャリア支援は、実際に人と向き合うと本当に難しいです。でもその分深くて、興味が尽きることがありません。
この講座が、自分の支援の幅を広げたい方や、自分自身のキャリアに向き合いたい方の、小さなきっかけになれば嬉しいです。

キャリア戦略家 北山佐和子

キャリアの「正解」がわからず、モヤモヤを抱えている方は少なくないと思います。

この講座では、そんな迷いを抱える方が「自分のキャリアを自分で選び取れる状態」をつくることを目指します。そして、その力を身につけることで、自分自身だけでなく、他者のキャリアにも光を当てられるようになる。 それが「キャリア戦略家養成講座」で共に学ぶテーマです。

私自身、人のキャリアに向き合うことは、時に難しさも感じます。けれど、理論に基づいて対話を進めることで相手の選択肢が広がり、モヤモヤが晴れていく瞬間に立ち会うたび、「この仕事を続けてきてよかった」と心から思います。
キャリアに悩む人に寄り添い、可能性の光を見つけ出す力を一緒に育てていきませんか。みなさんと学び合えることを楽しみにしています。

代表 森数美保

キャリアに正解はなく、誰かの基準で優劣がつくものでもありません。すべての価値観が尊重されるべき大切なものです。重要なのは「自分に合った選択肢」を見つけ、状況が変わればいつでも選び直せることだと考えています。

でも実際には、自分を知り、選択肢を見極めるのは簡単ではなく、多くの人が迷います。
私もその1人でした。

この講座では、キャリアの捉え方を「正解探し」から「選択肢づくり」へと転換します。過去から価値観や強みを言語化し、未来に向けて意思決定できる力を身につけ、他者のキャリアにも光を当てられる人になることを目指します。
自分と他者を尊重できる“戦略家”が増え、それぞれの光を見つけられる社会へ。私たちは、そんな未来を共につくりたいと思っています。

キャリア戦略家養成講座は、知識を学ぶだけでなく、自分と他者のキャリアに丁寧に向き合う力を育てられる場です。
次は、あなたも参加してみませんか?お待ちしています!


キャリパトは、「選択できる自分になる」ためのキャリア戦略を共につくるパートナーです。

「キャリア戦略家養成講座」のほか、キャリアのモヤモヤや迷いを言語化し、納得感のある選択と行動をサポートするパーソナルプログラムも提供しています。

サービスについてもっと知りたい方、まずは話をしてみたい方は、初回無料相談を受け付けています。ぜひご活用ください。

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キャリパトの責任者、森数が毎週配信するVoicy『組織とキャリアと私とボイシー』にて、受講生2名をゲストに迎えて講座の学びや感想を伺っています。あわせてぜひご視聴ください!