「キャリアコンサルタントの資格で学んだことを実践したい」——そう考えてキャリア戦略家養成講座(※)に参加したのは、新卒入社した企業で仕事と子育てを両立しながら働いてきたMさん。
キャリア戦略家養成講座:キャリパト式の理論と実践を通して、自分自身はもちろん、他者のキャリアにも伴走できる支援者になるための講座。
同時に、「このままでいいのかな」とキャリアへの迷いを抱えていました。けれど、キャリア戦略家として人を支援する方法を学ぶ中で自身のキャリアへの迷いが晴れ、ありたい姿を明確に描けるようになりました。
本記事では、キャリア戦略家養成講座の全容とともに、Mさんの得た学びと気づきをご紹介します。
キャリパト告知用-2-1024x576.png)
このままでいいのかな──長年抱えていたキャリアの悩み
私は新卒で入社したインフラ系企業に14年間勤めています。2年の現場経験を経て人事部門に在籍し、昨年からは企画職を担っています。転職をせずに1社で子どもを3人育てながら働いてきましたが、入社4年後くらいからずっと「このままでいいのかな」というモヤモヤを抱えていました。
制度が整っており、育児と両立しやすい環境には恵まれていましたが、その一方で今の会社でマネジメントに携わっていく自分の姿がイメージできず、自信を持てないでいました。「マネージャーに任命される前に転職した方がいいのではないか」──そんな気持ちの揺れを繰り返しながら日々を過ごしていたのです。
それでも、人事の仕事自体は性に合っていたため、仕事に活かせるようキャリアコンサルタントの資格取得を目指し、勉強に励みました。ところが、資格取得直前で人事とは異なる部署の企画職へと異動。得た知識を実践できる場を求めていました。
キャリパトの価値観に共鳴し、いざ実践の場へ
もともと森数さんのVoicyリスナーで、価値観に強く共感していました。書籍が発売されると知れば、すぐに購入。さらに購入特典としてついていた無料動画も視聴しました。実際に映像で学んでみると理解が一層深まり、より体系的に学べる有料動画も購入。キャリパトのキャリア戦略理論にどんどんのめり込んでいきました。
そんなある日、キャリア戦略家養成講座が開講されることを知りました。キャリアコンサルタントの資格を実践できる場を探していたこともあり、「傾聴力の先の支援スキルを身に付ける」という実践的な内容に強く惹かれました。

引用:講座のモニター募集をした際のNotion
また、転職経験のない私にとって、外部の人とつながれる環境も大きな魅力でした。受講生同士が交流しながら学べるというのは、書籍や動画では得られない講座ならではのメリットだと感じ、受講を決意しました。
実践×仲間の気づきで得た「キャリア支援の型」
グループでのプログラムは全3回。架空の支援対象者“Aさん”をテーマに伴走支援を実践しました。特に印象に残っているのは、STEP1です。
■プログラム
STEP1:経験とスキルを棚卸し、キャリアのコアを引き出す技術
STEP2:その人らしさや価値観を引き出し、選択軸と共に言語化する技術
STEP3:キャリアの方向性を言語化し、「自分企画書」を作る技術
フォローアップ:個別セッション
STEP1:経験とスキルを棚卸し、キャリアのコアを引き出す技術
STEP1では、Aさんが実施した「キャリアピース分解&ラベリング(※)」のワークから、Aさんの特性や価値観を洗い出す作業を行いました。
キャリアピース分解&ラベリング:経歴と仕事内容に3つのラベル(好き、得意、ストレス)が貼るキャリアのコアをみつけていくワークです。
購入した動画で一度学んだ内容でしたが、ロールプレイングすることで理解が格段に深まりました。「どの粒度で棚卸しすると特性や価値観を掘り下げやすいのか」「どの観点で考えると経験から得た能力を見つけやすいのか」──こうした気づきは、実践を通して初めて得られたものです。
仲間から学んだ「自分+5人分の気づき」
受講メンバーは私をのぞいて5人。現役人事として活躍している方も多く、とても刺激的な環境でした。宿題で行き詰まったときには、他のメンバーのワークシートを参考にして「そんな考え方があるんだ」と新しい視点を得ることができました。もし一人で取り組んでいたら気づけなかった発見ばかりで、結果的に「自分+5人分」の価値観を得られたと感じます。
モヤモヤから踏み出す一歩──実践が未来を描く力に
私はこれまでロールプレイングに苦手意識がありました。キャリアコンサルタントの資格を取得する際にも練習しましたが、そのときは”関係構築”が中心。自由度の高い環境で、質問を紡ぎ、話の中からゴールを見つけていくことに大きなハードルを感じていました。
けれど今回の講座では、「ありたい姿を言語化する」「自分企画書に落とし込む」という明確なゴールが設定されていました。そのおかげで目的を意識しながらロールプレイングに臨むことができました。体系化された“型”があるからこそ、進めやすかったのだと思います。
実践を繰り返すうちに、少しずつ不安は払拭され、手応えを感じられるようになりました。何より、将来に向かって努力できている時間に出会えたこと自体が長年抱いていた「挑戦したい」「このままでいいのかな」というモヤモヤから一歩を踏み出す体験になりました。
「それなら私にもできる」──背中を押してくれた講師からの言葉
森数さんをはじめ、キャリパトの講師陣には、講座やオフィスアワー(※)、個別セッションを通じてたくさん支えてもらいました。
オフィスアワー:誰でも参加できる1時間ほどのオンライン上での質問会
講座後に毎回「Aさんにフィードバックを書く」という宿題があり、その内容に対して講師からもフィードバックを受けます。具体的な文章表現や見せ方、タイトルの付け方や区切り方といった細部にわたるアドバイスは大変勉強になりました。さらに「丁寧な配慮が感じられる文章ですね」と、私自身の強みにも触れていただき、励みになりました。
個別セッションでは、私の強みを踏まえたうえで「キャリア支援の場でどんな工夫ができるか」を一緒に考えていただきました。特に印象に残っているのは、「すべて会話でやり取りするのではなく、セッション後に文章で整理して共有する方法もある」という具体的なアドバイスです。
私は会話よりも文章を書くことが得意だと思っていたので、「それなら自分でもできるかもしれない」と、勇気をもらえました。自分の持ち味を活かしながら支援に向き合うための視点を得られたことは、とても大きな収穫だったと思います。
キャリア戦略家は安心感と頼もしさに溢れた存在
グループメンバーを見て「すごいな」と思う一方で、キャリアについて学び始めたばかりの自分に引け目を感じることもありました。けれど、講師の方々が「ここは正解を探す場ではありません」と繰り返し伝えてくれました。そのおかげで、安心して挑戦できる空気がつくられていたのだと思います。
また、オフィスアワーで「支援対象者がワークに取り組むとき、どんなフォローをするといい?」と質問した際、講師から「完璧じゃなくて大丈夫」「今の状態で私たちを頼ってくださいね」と伝えているという回答をもらい、ハッとしました。
実は、「キャリアピース化&ラベリング」の有料動画を購入した直後は、「完璧に仕上げなければ」という思いが強すぎてワークを途中で止めていました。けれど、この言葉を聞いて「自分ひとりでやらなくてもいいんだ」と思えたことで、肩の力がふっと抜けました。キャリパトのキャリア戦略家は、私のように“全部自分で頑張ろうとしてしまう人”の肩の荷を下ろし、一緒に抱えながらゴールへ歩んでくれる存在なのだと、心から実感しました。
キャリアの迷いを越えて描けた、自分らしい未来
キャリア戦略家養成講座での学びを通じて、私の中で大きく変わったことがあります。 それは、長年抱えていたキャリアのモヤモヤが晴れたことです。きっかけは2つありました。
1つ目は、講師同士の模擬セッションの中で出会った問いです。「もし、何の障壁もなく自由に働けたらどうしたい?」という質問について考えたところ、「本当はもっと働きたいのに、時間の融通がつかなくてできない現状」がキャリアステップに前向きになれない理由の一つだと気づきました。そこから「今は将来全力で挑戦するための準備期間なんだ」と考えられるようになったことで、日々の仕事に前向きになれました。
2つ目は、Aさん役をロールプレイングしたことです。Aさんは、私と同じようにステップアップに足踏みしている人物像でした。Aさん役を務めたことで、マネジメント職に対する自分自身の思いを整理できました。
「マネージャー=立派な上司」というイメージにとらわれていましたが、「マネジメントにも正解はない」ことに気づいたのです。今は「人の強みを活かし、モチベーションを高めるマネジメントなら自分にもできる」——そう思えるようになりました。
キャリア戦略を学ぶことで、仕事のモヤモヤを解消できることを身をもって体感しました。今回の学びを活かし、ゆくゆくは副業としてキャリア支援に挑戦することも考えています。一人でも多くの人が自分の強みや価値観に気づき、主体的にキャリアを歩めるよう支援していきたいと考えています。
担当キャリア戦略家からMさんの謝辞:
Mさん、この度はキャリア戦略家養成プログラムへの参加をいただきありがとうございました!
最初はとても緊張されていたように思うのですが、Mさんの言語化とクライアントを観察する深い思考は本当に素晴らしいです。これからもMさんらしいクライアントへのご支援をしていってくださいね!ずっと応援しています。
まとめ
養成講座を通じてMさんは、長年抱えていたキャリアのモヤモヤを解消し、自分の将来像を描けるようになりました。安心して挑戦できる環境と、仲間や講師からの支えがあったからこそ、「それなら私にもできる」と一歩を踏み出せたのです。
キャリアに迷いがある方、キャリアコンサルタントの資格を取ったものの実践の場が持てず悩んでいる方、あるいはマネジメントに不安を感じている方にとって、キャリパトのキャリア戦略家養成講座は大きな学びと自信を与えてくれるはずです。
キャリアのモヤモヤを晴らし、自分らしい未来を描くために、キャリパトの養成講座に触れてみてはいかがでしょうか。