「目を塞いで、見ないふりをしていました。」
子育てをしながら人事、労務、総務分野で幅広い経験を積んできた齋藤さん。「自分には何もない…」というキャリアへの漠然とした不安が募り、未来への方向性を見失っていたのです。
そんな中で出会ったのがキャリパトでした。弊社代表森数美保のSNSやnoteでの発信に感銘を受けた齋藤さんは、「自分はサービスの対象ではないかも…」という不安を抱えながらも、思い切って申し込みを決意。結果としてその決断は、キャリアにおける大きなターニングポイントとなったのです。
プロフィール

「人事の仕事に向いていない?」ー自分の価値を見失った日々
ーーまずは自己紹介をお願いします。
新卒で会計ソフトウェアの営業を経験し、その後大学でキャリア支援に関わる仕事に就きました。その際、人事としてのキャリアに興味を持ったため、研修コンサルティング企業の人事職に転職しました。その後、子どもの支援をするNPOで人事・総務、情報システム、Webサイトのコラム企画、ディレクションなど幅広く経験を積み、現在は医療系企業で労務・総務職に従事しています。
私の性格を一言で言えば、内向型です。自己肯定感が低いためか、自分に自信が持てないタイプです。また、人に対して一線を引き、冷静に分析をする癖があります。周囲からは謙虚で優しい、相談しやすいと言われます。
ーーどのようなことにモヤモヤしていたのですか?
自分の価値を感じられない
入社半年ほど経った頃から、「今の環境で自分の価値を発揮できているのか?」「人事の仕事に向いていないのでは?」といった不安が募るようになりました。内省を繰り返すうちに、自分の気持ちがわからなくなり、出口のない迷路に迷い込んでしまったのです。
「人事ではなく、他の仕事に就いた方がいいのかもしれない」「けれども、これ以上転職回数を増やしたくない」という相反する思いによって、身動きが取れなくなっていました。
加えて、過去の転職活動でエージェントに断られた経験から、自分の経歴に自信を持てず、キャリアの相談をできずにいました。そして、「自分の責任は自分で取るべき」という意識も相まって、一人で悩みを抱え込んでいたのです。
他人との比較による苦しみ
「自分はハイキャリアでも、リーダーシップがある人間でもない」と他人と比較することで自信を失っていました。「自分の年齢ならこれくらいできていなければ」という思い込みが、さらに自分を苦しめていました。他人と比較しない時は穏やかに過ごせても、一度比較を始めると自信を失う。そんな悪循環に陥っていました。
仕事に疲れ切った夜、決断を後押しした一つのnote
ーーキャリパトに依頼しようと思った理由を教えてください。
当時の私は、悩みすぎて心が疲弊し、納得感のある答えを切実に欲していました。過去にキャリアコーチングを受けたこともありましたが、「この道を進めばいい」という明確な答えを得ることはできなかったため、別の手段を求めていたのです。
そんな中、以前からSNSやnoteを通じてファンだった森数さんの「自分を知る方法〜キャリア整理術〜」という記事を思い出しました。この記事を参考に、キャリアの棚卸やラベル付けを試みました。しかし、自己分析だけでは限界があり、市場の視点や客観的なアドバイスが足りないと感じていました。自分だけで何とかしようとしていましたが、一人では答えを見つけることが難しいと改めて気付いていたのです。
ちょうどその頃、キャリパトのサービスが本格的にリリースされたことを知りました。すぐに申し込みたい気持ちはあったものの、「自分のキャリアでは相談を断られるかもしれない」「ハイキャリアでもないのに自己投資をしていいのだろうか」といった不安や葛藤があり、しばらく迷っていました。
しかし、ある日、森数さんのnoteに掲載されていた「人事のプロでも陥るキャリアのモヤモヤ:原因とその対処法」という記事を読んだことが大きな転機となりました。その内容が自分の状況と重なり、強く共感したことで、「今こそ行動しよう」と決意し、申し込みに踏み切りました。
自己評価と他者評価のギャップー強みの再発見と市場の評価
ーーキャリパトを受講した感想はいかがですか?
他のキャリアコーチングサービスも利用したことがありますが、ここまで私の過去に向き合ってくれたサービスは初めてでした。特にセッション1(※)が特長的だと思います。
セッション1:事前ワークとして、体験者様のご経歴と仕事内容を書き出してもらい3つのラベル(好き、得意、ストレス)を貼っていただきます。セッション1では、そのワークを元にラベルを貼った理由やラベルの意味付けを確認し、体験者様の価値観や思考の癖を理解し、本来の思いを紐解いていきます。
過去の経験の意味付けをアップデート
他サービスでも過去に触れることはありましたが、主に未来志向で進む印象でした。一方、キャリパトは私の過去の経験や価値観にじっくりと向き合い、思い込みを正してくれました。セッションを通じて、自分では強みと思っていなかった能力や経験が市場では強みになると知り、自己評価と他者評価の違いを実感しました。偏った自己認識を一つひとつ修正し、ラベルを貼り直していくことで、自分の立ち位置が明確になり、地に足がついた感覚を得られました。
新しい視点の発見
最初は自分の経験に「得意」や「ストレス」のラベルはあっても、「好き」というラベルはほとんどありませんでした。しかし、手塚さんとの対話を通じて、新しい視点が加わり、自分の仕事の中に「好き」を見つけられるようになりました。この発見は非常に大きかったです。
ーーキャリパトのサービスを受けて、変化はありましたか?
セッションを通じて、「これまでの自分の歩みも間違いではなかった」と納得でき、前向きな気持ちが生まれました。まさか自分が前向きに頑張ろうと思えるようになるとは、予想していませんでした。これはとても大きな変化です。心から納得できる答えが欲しいという願いを叶えることができ、言葉にできない感謝の念を抱いています。
ーーセッションで印象に残っていることはありますか?
セッション2(※)の「ありたい姿を描く」が特に印象に残っています。
セッション2:セッション1で明確にしたキャリアの強みや価値観を基盤に、現在から未来に向けて思考を深め、「ありたい姿」を具体化していきます。このセッションで言語化した「ありたい姿」は、今後の意思決定の際に立ち返るための指針として活用されます。
ありのままを受け入れて真摯に向き合ってくれた
最初は「私の『ありたい姿』を理解してもらえないかもしれない」と過度な期待をしないようにワークに取り組んでいました。しかし、手塚さんは私の考えや思いを否定することなく、とても大切にしてくれたのです。どうすれば理想を実現できるのか、真正面から向き合い、具体的な道筋やステップを示してくれました。そのおかげで、望む未来に向かって今を頑張ろうという気持ちを持てるようになりました。
進むべき道を一緒に模索してくれた
これまで、周囲との比較や自分が考える市場価値に振り回されていました。けれども、セッション1で手塚さんが「人事としての価値を発揮できている」と気づかせてくれました。そして、改めてセッション2で人事の仕事が、私の価値を発揮できる領域であることを示してくれたことで、現状に対する納得感が生まれました。
自分一人だと、「きっとこうなんだろう」「こうあるべき」という思い込みに囚われていたので、キャリアについては自分だけで考えるには限界があるのだと実感しました。
ーー人事への適性に不安を抱えていた気持ちが、前向きに変わったのは、どのような心境の変化があったからでしょうか?
私が抱いていた人事のイメージは、「明るく、外交的で、人と積極的に交流する」というもので、自分とは正反対だと感じていました。そのため、私には人事の適性がないと思い込んでいたことが、自分を苦しめる要因の一つだったと気づきました。
セッション1で手塚さんが「冷静に分析する力も人事には必要であり、それはあなたの活かせる強みです」と言ってくださり、自分が抱えていたコンプレックスを肯定してくれたことは、重要なきっかけでした。また、「ありたい姿を目指すためには、人事のキャリアを重ねていく方がいい」と提案されたときは、自分では全く考えていなかった可能性を示され、衝撃を受けました。
このように、セッション1、2で自己認知を正していけたからこそ、自分の過去を否定せず、受け入れていけるようになったのだと思います。そして、最後のワークである、自分企画書(※)づくりにも向き合えたのだと思います。
自分企画書:「自分が何者か」を示すドキュメントで、転職時には職務経歴書としても活用できます。作って終わりではなく、定期的にアップデートすることで「自分が何者か」を語れる状態を保つためのものです。
自分企画書づくりで得た、自己理解の深化と心の安寧
ーー自分企画書づくりはいかがでしたか?
最初は「正直、重い宿題だな…」と思いましたが、絶対にやり遂げようと決意して取り組みました。完成後、大きく状況が変わったわけではありませんが、「自分企画書に書ける仕事をしていこう」という気持ちが芽生え、目の前の仕事に対して、前向きに取り組めるようになりました。また、プログラムが終了した今でも、不安を感じると自分企画書を見直し、答え合わせをしています。自分企画書は「お守り」のような存在です。
また、自分企画書作成時にいただいたフィードバックを、よく見返しています。多くのコーチングサービスでは自分でメモを取る必要があります。けれども、キャリパトではセッション内容やフィードバックが手元に残る形で提供される点が素晴らしいと感じました。他者が評価した自分の姿を文字として残してもらうことで、「これが客観的な自分なんだ」と受け入れることができ、自分自身を冷静に見つめ直すきっかけになるからです。
ーーキャリパト受講前の自分に声をかけてあげるとしたらどんな言葉ですか?
「迷わず、早く申し込んだ方がいい!」と背中を押してあげたいです。一生使えるキャリアの指針が手に入るからです。決して安い投資ではありませんでしたが、それ以上の価値を得られ、今後いくらでも回収できると確信しています。
自分に自信がないけれど、等身大の自分のキャリアを大切にしたい人に届けたいサービス
ーーキャリパトを勧めるとしたら、どんな人にお勧めしたいと思いますか?
以下の方には特にお勧めだと思います。
・自分なりに自分のキャリアを大切にしたい思いを持っている方
・人に相談することをためらう方
・キャリアに何かしらのコンプレックスを抱えている方
・思い詰めている方
キャリパトが「地に足のついた自分」を見つけるきっかけになると思います。
ーー齋藤さんにとって担当の手塚はどんな存在ですか?
憧れの存在であり、頼れる「姐さん」です。職場にいたら間違いなく慕う先輩です。真っすぐで時には厳しく、大きな包容力を持っています。私が間違った方向に進まないように、私の価値観を大切にしながら、引っ張ってくれたことが本当に心強かったです。目をそらさずに未来に向き合えたのは手塚さんのおかげだと思います。
担当キャリア戦略家からのコメント:
齋藤さんは周囲の方の言動や動向に左右されやすい思考の癖があるように感じられました。そのため、ご経験を深掘りする以上に、齋藤さんの軸を一緒につくることを重視し、セッションを進めていきました。結果として、現在のお仕事や今後の方向性について、ポジティブでエネルギッシュな表情を見せてくださるようになり、その姿に私も大変嬉しく感じました。これからも変わらず、齋藤さんを応援しています!
まとめ
セッションを通じて、齋藤さんは自分の強みを認識し、新たな視点を得ることができました。キャリアの迷いは誰にでも訪れるものです。自分の能力に自信が持てなかったり、他者と自分を比較してしまうことは、思わぬ苦しみや孤独を生む原因となります。
そんな時は、迷わずキャリパトにご相談ください。あなたのキャリアの現在地を見つけ、未来を描くお手伝いができると思います。思考だけで未来は変わりません。未来を変えるのはいつだって行動です。まずは一歩を踏み出してみませんか?