「型にはまった提案ではなく、自分の漠然とした希望や感覚を理解したうえで提案してほしい」「自分と企業の双方をフラットに見たうえで、的確な橋渡しをしてくれる存在が必要」
こうした思いを抱えていたのは、Webディレクターやプロダクトマネージャーとしてのキャリアを持つYさん。自身のキャリアを見つめ直し、納得のいく転職を実現する中で、キャリパトの「転職伴走コース」をどのように活用したのか──そのプロセスをご紹介します。転職活動に向き合う全ての方にとってのヒントがここに。
迷いの中にあった転職活動と、森数流との再会
Web制作会社でWebディレクターからキャリアをスタートし、システム案件のプロジェクトマネジメントやチームマネジメントを経験。その後、SaaS企業でプロダクトマネージャーを務め、フリーランスを経て、直近はブランディング会社でプロジェクトマネージャーとして働いていました。
「このままIT業界で働き続けるのか、それとも他の道があるのか──」そう悩みながら転職活動を始めたものの、思ったほど選択肢の幅が広がらず、もどかしさを感じていました。「フラットな視点がほしい。でも、自分ひとりでは限界がある」──そう感じたときに思い出したのが、3年前に受けた森数美保さんのキャリア相談サービスでした。
当時、転職を検討していた時期に、キャリアの棚卸しや職務経歴書の添削を依頼。自分の経験を感情のピースでラベリングすることで、初めて自分の経験を客観視できたことが強く印象に残っていました。「またあの人の視点で、今の自分を整理したい」。そんな想いから、森数さんの立ち上げたキャリパトに申し込むことを決めました。
言葉の翻訳者としての存在──“伝わる形”に整えてくれる
転職エージェントにも登録しましたが、紹介されるのは基本的に「これまでの経歴に合う会社」ばかりでした。つまり、私が書いた職務経歴書をもとに、「受かりそうな会社」を中心に提案されるんです。それが悪いわけではないのですが、今回求めていたサポートとは違っていました。
私が本当に知りたかったのは、「自分の中にある思いを、どうすれば転職市場にフィットさせられるか、落とし込めるか」ということ。どんなワードを使って、どんな考え方で探していけばいいのかを見つけたかったんです。
キャリパトでは、職務経歴書に書かれていない、まだ言葉になっていない感覚にも寄り添ってくれました。たとえば「思考スピードが合う人と働きたい」「クリエイティブな環境で働きたい」といった抽象的な希望についても、担当の手塚さんは私の言葉や受け答えの背景にある意図やニュアンスを汲み取りながら、第三者の視点で深く理解しようとしてくれたのが印象的でした。細かな説明に頼りすぎることなく、対話を通じて私という人間像を丁寧に捉えてくれていたと思います。
さらにありがたかったのが、事前に提出していた「自分の軸を言語化するワーク」を前提に、インタビュー形式で内容を深掘りしてくれたことです。単に説明を求められるのではなく、問いかけを通じて、思考を整理していくプロセスでした。「こういうふうに言い換えたほうが伝わりやすいかもしれませんね」とか、「それはつまり、こういう価値観だと言えるかもしれません」といったやりとりを通じて、自分の言葉の意味を一つひとつ問い直していく。伝えたいことが、伝わる形に整っていく感覚がありました。そして、そのやり取りをもとに、私の思いや価値観を“相手に伝わる言葉”に整えた議事録としてまとめてくれたのです。
これは単なる添削ではなく、まさに“翻訳”でした。自分の内側にある思いや価値観を、受け手にきちんと届く言葉へと翻訳してくれる。キャリパトでのやりとりは、そんなふうに感じられる体験だったんです。
選考スピードの違いに戸惑いながらも、軸を守って判断できた
今回の転職活動では、企業ごとの選考スピードの違いに悩まされました。というのも、一社だけ非常に早く進み、あっという間に最終選考まで到達したんです。一方で、他にも気になっていた企業は、まだ書類選考や一次面接の段階にありました。「どうすれば早く進んでいる会社に待ってもらえるか?」「逆に、他社の選考を早めるにはどうしたらいいか?」といったことを考えながら、スピードのギャップに頭を悩ませていました。
そんな中で助けになったのが、エージェント経験もある手塚さんのアドバイスです。求人媒体か、エージェント経由かによって企業とのやりとりの方法が変わることや、それぞれに合った対応の仕方を教えてくれました。
「この軸で転職を進めるなら、こういったエージェントや媒体が合っていると思います」といった形で、私の志向に合った具体的な提案をしてもらえたことで、数を打つのではなく、自分に合う選択肢を見極める視点をもらえたんじゃないかと思います。
面接対策だけじゃない、「その後」の支援の厚み
面接対策では、自分なりに準備した内容に対して「ここはこういう観点があると良いかも」といったアドバイスをもらい、足りない視点を補ってもらいました。そうしたやり取りを重ねる中で、自分でも徐々にコツがつかめてきて、面接準備の精度が上がっていったと感じています。でも、それ以上に心に残っているのが「面接後のフォロー」です。
ある企業との面接で、私は少し冷たい対応をされ、腹立たしさと悲しさが入り混じった気持ちになりました。カジュアル面談のはずが一方的に形式的な質問を投げかけられ、「私はただ条件で選ばれる“商品”なのか」と感じてしまったのです。
一人で転職活動をしていたら、こうした感情もすべて一人で消化しなければなりません。私自身、「自分の伝え方が悪かったのかな……」と、つい自責の気持ちに傾いてしまっていました。
そんなとき、手塚さんに相談すると、まず「それはつらかったですね」と共感したうえで、「あなたの価値が否定されたわけではなく、単に相性の問題ですよ」と、別の視点を示してくれました。そしてさらに、「ここは伝え方を少し変えると、次に活かせるかもしれませんね」と、この経験を“改善点”として前向きに捉えられるよう導いてくれたのです。
ただ励ますだけでなく、物事の捉え方を切り替えるヒントをくれる──自分ひとりでは気づけなかった視点を示してくれるその姿勢が、本当にありがたく、救われた瞬間でした。
選択肢に迷ったとき、“ぶれないアンカー”になってくれた
手塚さんは、自分が軸からズレかけたときに、そっと引き戻してくれる存在でした。関心の幅を広げすぎて、いろいろな選択肢に気を取られそうになったときも、私の軸から外れないようにと立ち止まらせてくれたのが印象に残っています。
その都度、私の言葉の背景にある価値観を丁寧に拾い上げてくれて、結果的に軸がブレずに済んだと感じています。まさに“ぶれないアンカー(碇)”として、私の転職活動を支えてくれた存在でした。
自力で頑張りすぎて疲れてしまった人にこそ、勧めたいサービス
キャリパトは、「うまく言語化できずにもどかしさを感じている人」「優柔不断でなかなか決断できない人」、そして「自分なりに頑張ってきたけれど、行き詰まりを感じている人」に、特におすすめしたいサービスだと感じました。
自分の強みって、ひとりだと自覚しにくいものです。特に、実は自分が得意なことほど、その職種においては「できて当たり前」と感じてしまい、強みとして認識しづらくなります。結果として、職務経歴書もただの経歴の羅列になり、魅力が伝わりにくくなってしまう。
だからこそ、一般的な市場価値を知っている客観的な視点が必要なのだと思います。キャリパトでは、自分のスキルや経験を“再現性ある強み”として丁寧にすくい上げ、伝わる形に整えてくれました。
また、IT業界に強い手塚さんだったからこそ、経歴を説明する際に専門用語をそのまま使っても意図がきちんと伝わる点も安心感がありました。余計な説明や言い換えをせずに済むことで、コミュニケーションロスがなく、話の本質に集中できたと感じています。
担当キャリア戦略家からYさんへの謝辞:
Yさんとお話しする中で、「自分にとって大事なことは何か」を丁寧に見つめようとされている姿がとても印象的でした。迷いが出たときも、一緒に立ち止まって言葉にすることで、進む方向が少しずつクリアになっていった感じがします。ご自身の今までの実績についてもフラットに立ち帰る一方で、謙虚になりすぎる部分については、きちんとYさんの素敵なところが伝わるような表現を模索するために二人で相談することもありましたね。その結果、ご自身の納得のいくキャリアを掴むことができたのが、自分のことのように嬉しく思っています。これからのキャリア選択も含めて、Yさんらしく歩んでいけますように!変わらず応援しています!
まとめ
転職活動は、たった一人で進めるにはあまりにも孤独で、正解のない選択の連続です。そんなとき、「対話を通じて自分の軸を見つけていける場所」や、「揺らぐ感情や状況に左右されながらも、立ち戻ることができる場所」があることは、大きな心の支えになるはずです。
キャリパトは、あなたの言葉に丁寧に耳を傾けながら、自分の未来を自分の手で選び取る力を育てるパートナーであり続けます。
一人で頑張ることに少し疲れてしまった方へ──まずは、そのお気持ちだけでも話してみませんか?たとえうまく言葉にできなくても、あなたの想いや意図を丁寧に汲み取り、カタチにしていくお手伝いをしていきます。